不具合事例紹介

みなさんこんにちは。
メタルヒートです。
今回は熱処理の現場で実際に発生した不具合事例ととその対策についてご紹介します。

【焼鈍工程:硬度規格外れ】
■不具合内容
 量産部品の応力除去焼鈍を行った際、硬度規格よりも硬い製品が検出されました。
■原因調査
 通常30個/10,000個で行っていた抜取検査を120個/10,000個にn増しして硬度測定を行ったところ、量産流動開始当初とは異なる場所で炉内の熱まわりが悪くなっている事が分かりました。
■対策
 処理時間を延長する事で全体の硬度を規格内に安定させる事ができました。

来月も引き続き熱処理の現場で発生した不具合内容と対策をご紹介する予定です。
それでは来月もよろしくお願いします。

株式会社メタルヒート / ステンレス・真空熱処理 / 愛知県安城市
HP:http://www.sus-heattreatment.jp   TEL:0566-98-2501

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新会社と新工場の計画

みなさん、こんにちは。
メタルヒートです。
随分暖かくなって、少しずつ春が近づいているのを感じます。
もうすぐ2016年度も終わりを向かえ、新年度が始まります。

メタルヒートは、来期タイで新会社の立上げを行います。
タイの現地企業と合弁会社を設立して現地生産を行う計画です。

また、第2工場へも新しい設備の導入を計画していますが、これが決定するといよいよ次の設備を導入する為のスペースが全く無いという状況となります。
そこで、能登に新工場を建設する計画も具体化していかねばなりません。
2018年度には能登工場建設に着手する事を目標に打ち合せを重ねている状況です。

2017年度もメタルヒートは新たな挑戦を続けていきますので、みなさん、どうぞよろしくお願い致します。

株式会社メタルヒート / ステンレス・真空熱処理 / 愛知県安城市
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真空炉の部品の話

みなさん、こんにちは。
メタルヒートです。
今回は最近修理や交換をした真空炉の部品の紹介をします。
特に深い意味はありませんし、熱処理自体ともあまり関係がありません。
徒然なるままにそこはかとなく書きつくれてみます。

サイリスタ
電流を制御する機能を持つ半導体素子で、周期毎のON時間の割合を変化させる装置として使われています。通常の電気の周波数(東日本:50Hz/西日本:60Hz)よりももっと短い周期で、電流がONになっている時間をコントロールすることができます。
極簡単にいうとスイッチのONOFFを素早く繰り返して電流量を調整している装置です。
例えば電灯の明るさの調整、エレベーターの速度制御などにも使われています。

インバーター
直流電力を交流電力に変換するする装置を一般にインバーター(逆変換回路)と呼び、交流電力を直流電力に変換する装置をコンバーターと呼びます。しかし、一般にこのインバーターとコンバーターの機能を合わせて持つ装置をインバーターと呼ぶ事が多いです。
例えば家庭用の電源は、交流で100V/60Hzというように地域毎に統一されていますが、この電圧や周波数を交流のまま変換する事は難しいのですが、一度直流に変換した後に再度交流へ変換する事で簡単に電圧や周波数を変える事ができます。

ベークライト
熱硬化性樹脂のひとつであるフェノール樹脂で、耐熱性・難燃性に優れています。また、絶縁体であるという特徴も持っています。
今回交換した部品は、ヒーターの電極が通っているフランジの部分でした。

真空熱処理炉は、様々な熱処理炉の中でも比較的複雑な機構をしている為、不具合の発生箇所も実に様々です。
不具合で炉の稼動に影響が出れば、お客様へ与える不利益は小さなものではありません。迅速な復旧も勿論ですが、不具合の発生しない予防保全にもしっかりと取り組んで参ります。

それではまた来月もよろしくお願いします。
メタルヒートのホームページへは → http://www.metalheat.co.jp/

 

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梅雨と錆

みなさん、こんにちは。
メタルヒートです。

季節は梅雨真っ盛りという事で、今回は梅雨時とは切っても切れない「サビ」についてのお話です。
一口にサビといっても種類があり、赤錆と黒錆に分ける事ができます。
一般的にサビとして認識されているのは赤錆で、正確には酸化第二鉄(Fe2O3)と呼びます。
赤錆は、常温常圧で鉄を腐食させて、さらに拡大していく性質があります。
特に湿気の多いこの時期には錆が発生しやすく、成長も早いため様々な対策を取る必要があります。

黒錆とは、正確には四酸化三鉄(Fe3O4)と呼び、基本的に常温常圧の状態の鉄には自然発生しません。
また、黒錆は赤錆のように拡大していかず、鉄の表面に酸化膜として安定するため、赤錆の発生を防ぐ効果があります。
この様な黒錆の性質を利用して、表面を黒錆(四三酸化鉄皮膜)でコーティングする処理が、黒染めやホモ処理です。

鉄の表面に酸化膜を形成して、それ以上の酸化を防ぐというのは基本的にステンレス鋼が錆びない(錆びにくい)事と同じ原理ですね。

そんなわけで? みなさんも錆にも雨にも暑さにも負けず、今年も梅雨を乗り切りましょう。
それではまた来月。

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保全課の設置について

みなさん、こんにちは。
メタルヒートです。

当社では4月が期末となり、5月より新年度のスタートとなります。
新しい年度を向かえ当社では、技術部の下部組織として新しく「保全課」を設けました。
これまで設備の保全業務は、製造部と技術部が分担して行っていました。
しかし当社も新社屋に移転してより10年が経過し、日々のメンテナンスを行ってはいても実に様々な設備の不具合に対処する機会が増えています。
この様な設備の不具合に対処し、また、事前に故障の発生を防ぐ事が、お客様へ対して品質、納期を保証していく上でより一層重要な事となる時期がきていると感じ、今回の保全課の設置という運びとなりました。

これからもメタルヒートでは、お客様の安心のために取り組んで参ります。

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新型熱処理炉導入

みなさん、こんにちは。
メタルヒートです。

この度メタルヒートでは、第2工場に新しい設備を2基導入しました。
スペックは以下の通りです。

【対流加熱付き超大型ガス冷却式横型真空熱処理炉】
有効寸法:(高)1300mm × (幅)1300mm × (長)1650mm
積載量:1800kg/グロス
型式:NVF-1800-P-C-1
常用温度:1050℃(真空加熱)、150~850℃(対流加熱)
最高温度:1350℃

【熱風循環式電気炉】
有効寸法:(高)800mm × (幅)1000mm × (長)1200mm
積載量:500kg/グロス
型式:NEF-500-C
常用温度:150~350℃
最高温度:400℃

これらの新型熱処理炉の導入でこれまで以上の高品質、短納期を実現していきます。
ご期待下さい。

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金属熱処理チャレンジャー講座

みなさん、こんにちは。
メタルヒートです。
今回は、「金属熱処理チャレンジャー講座」についてお話します。

この講座は、中部金属熱処理協同組合主催で毎年9月~12月にかけて、約4ヶ月の長丁場で行われています。場所は、座学は名古屋大学、その他あいち産業科学技術総合センターや協力企業の工場での実習もあります。
当社でも「金属熱処理スクール」という外部企業向けの基礎講習を行っていますが、チャレンジャー講座はもう少し踏み込んだ内容の中級講座で、金属工学の基礎からより実践的な熱処理技術、現場実習など充実した内容となっています。
今年は、メタルヒートからも私が参加させて頂いているのですが、熱処理に対するロジックを基礎から学ぶ機会はなかなか得られるものでなく、非常に興味深い内容です。
日々行っている熱処理工程と結果との間にある金属組織の変化を原子レベルで理解するというのは、工程の組立にも大きく影響を与えてくれます。

あんまり数式や化学式が並んでいると眠くなる事もありますが、しっかり学んで、機会があればこの場でも少し内容の紹介ができればと思っています。
来年も開催される予定ですのでご興味がある方は、中部金属熱処理協同組合のホームページからチェックしてみて下さい。
http://www.chubu.or.jp/index.htm

それではまた来月。

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工場見学

みなさん、こんにちは。
メタルヒートです。
私たちメタルヒートではホームページ上でもご案内している通り、これまで工場見学を積極的に受け入れて参りました。
世界一綺麗な熱処理工場を目指して、見た目だけではなく工程もクリーンに保つ取り組みをご覧いただく事がみなさまからの信頼を得る一番の方法と考えたからです。

その考えは今もなんら変わっていませんが、昨今はなかなかご覧いただく事が難しい場合も増えてきました。
それというのも機密性の高い量産部品の取扱いが増えてきたからです。これまでもお客様の利益を守る為、当然伏せるべき事は伏せてご案内させていただいておりましたが、量産部品の取扱い比率が増えてくる事により、より一層注意深く情報の管理を行っていかねばならなくなっています。

とはいえ工場を見学していただくことに関しては、今後も積極的に受け入れたいと考えております。
工場内ではみなさまに何かとお願いせねばならない事もございますが、どうぞお気軽にお問合せ下さいませ。

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PR動画を作成しました。

みなさん、こんにちは。
メタルヒートの新しいPR動画をYouTubeにアップしました。
制作期間1日、全編6分23秒の超大作()です。
下記のURLからご覧下さい。

https://www.youtube.com/watch?v=Pwh_Ob8DRTU

ホームページ上でも3月から、公開します。
http://www.metalheat.co.jp/
是非ご覧下さいませ。

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愛知県副知事来社

みなさん、こんにちは。
11月20日(木)愛知県の森岡仙太副知事、吉本明子副知事がメタルヒートにお越し下さいました。
金属熱処理スクールの授業をご覧になり、また工場の見学をしながら熱心にご質問もして頂きました。
ほんの短い時間ではありますが、メタルヒートの様々な取り組みをわずかながらもご理解頂けたのでないかと思います。

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