みなさん、こんにちは。
メタルヒートです。
季節は梅雨真っ盛りという事で、今回は梅雨時とは切っても切れない「サビ」についてのお話です。
一口にサビといっても種類があり、赤錆と黒錆に分ける事ができます。
一般的にサビとして認識されているのは赤錆で、正確には酸化第二鉄(Fe2O3)と呼びます。
赤錆は、常温常圧で鉄を腐食させて、さらに拡大していく性質があります。
特に湿気の多いこの時期には錆が発生しやすく、成長も早いため様々な対策を取る必要があります。
黒錆とは、正確には四酸化三鉄(Fe3O4)と呼び、基本的に常温常圧の状態の鉄には自然発生しません。
また、黒錆は赤錆のように拡大していかず、鉄の表面に酸化膜として安定するため、赤錆の発生を防ぐ効果があります。
この様な黒錆の性質を利用して、表面を黒錆(四三酸化鉄皮膜)でコーティングする処理が、黒染めやホモ処理です。
鉄の表面に酸化膜を形成して、それ以上の酸化を防ぐというのは基本的にステンレス鋼が錆びない(錆びにくい)事と同じ原理ですね。
そんなわけで? みなさんも錆にも雨にも暑さにも負けず、今年も梅雨を乗り切りましょう。
それではまた来月。
株式会社メタルヒート / ステンレス・真空熱処理 / 愛知県安城市
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