ステンレスの低温焼鈍

みなさん、こんにちは。
メタルヒートです。

今回は、ステンレスの低温焼鈍についての紹介です。
SUS301、SUS304などのバネ用ステンレス鋼に対して、冷間加工後に低温焼鈍を行う事があります。
これらの鋼材は、冷間加工によって加工硬化し易く、オーステナイト系のステンレス鋼としては比較的高い硬度が得られます。
特にSUS301はHv500以上になります。(SUS304ではHv400程度)
ただ、過度に応力のかかった状態で使用した場合、経年変化による置き割れや粒界腐食などの悪影響が出る可能性があります。
固溶化熱処理によって加工応力を除去し、これらを解消する事は可能ですが、その場合硬度がHv150~200程度まで低くなり、著しくバネ性が低下します。
そこで250~480℃程度の比較的低い温度域での熱処理により、硬度を保って加工応力の除去を行い、強いバネ性を残します。
大きな負荷のかからない小物・薄物製品などは熱処理を行わずに使用する事も多いのですが、最も性能を発揮するのは400~420℃の低温焼鈍を行ったときとされていますが、
500~850℃近辺の鋭敏化温度を避けて、やや低めの温度域を選択することも多くあります。

それでは今回はこの辺で。
また来月もよろしくお願いします。

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金属熱処理技能検定

みなさん、こんにちは。
メタルヒートです。 

昨年はコロナ感染拡大の影響で、1級、2級、3級とも技能検定は中止になりました。
現在、緊急事態宣言が発令されており、様々な活動が自粛されている最中ではありますが、今年はしっかりと感染対策を行い、検定が実施されました。
弊社からも昨年受験できなかった者を含め合計8名が受検に参加しました。
この様な状況下にもかかわらず、検定の開催に尽力していただいた職業能力開発協会や熱処理組合など関係各所へはメタルヒートからも感謝の意を表させて頂きます。

せっかくの機会を頂けた8名の受検者には是非とも良い結果に繋げて欲しいものです。

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熱処理工程における製品同士の固着について

みなさん、こんにちは。
今回は、熱処理工程での固着についてお話です。

熱処理工程での固着は、拡散接合によっておこる場合が多くあります。
拡散接合という現象は、接合技術で利用される事もあり、「母材を密着させ,母材の融点以下の温度条件で,塑性変形をできるだけ生じない程度に加圧して,接合面間に生じる原子の拡散を利用して接合する方法」とJISで定義されています。接合面にインサート金属という媒介を挟んで行う場合もあります。
つまり、金属同士を押し付けた状態で一定の温度をかける事によって起こる金属原子の拡散を利用して部品を接合させる事ができるのです。

この現象は、熱処理工程においては意図せず条件が整い発生してしまう事があります。
特に薄物製品を大量に処理した時などは、固着をはがす時に製品が変形してしまうなど不具合の発生要因となる場合があり、我々にとっては悩みの種になる場合がしばしばあるのです。
拡散接合の条件を抑制する為に「温度を下げる」、「製品同士の加圧を減らす」事などで解消できるのですが、温度条件は目的をもって設定しているので大幅な変更は難しく、かといって圧力を減らす為に製品の投入量を減らせば、1個当りの単価が上がりコスト面で競合力を失ってしまいます。
また、拡散接合は高真空度下で促進される為、常圧に近い状態で熱処理を行う事も一つの手段ですが、製品の光輝性に影響が出てしまう場合があります。
その他にも製品の面粗度や製品に使用する材料の親和性などが要因となりますが、メタルヒートではこの様な様々な要因を考慮し、製品毎にベストな工程を選定して、お客様にご提案しています。

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真空雰囲気について

みなさん、こんにちは。
メタルヒートです。

今回は当社で保有している真空熱処理炉の炉内雰囲気についてご紹介します。
一般的に工業炉での真空雰囲気とは、大気圧との比較で減圧状態であることをいいます。
そのため一口に真空雰囲気といっても炉内圧力が大きく異なる場合があります。
例えば、当社で最も使用頻度の高い真空度の設定値は10Pa以下ですが、これは大気圧との比較で約1万分の1以下の圧力です。
当社の保有炉で最高の真空度は1×10^-5Pa台に到達し、大気圧の10億分の1以下になります。
ここまでの真空度を実現するには、熱処理前の準備が必要ですし、投入するワークの清浄度にも影響を受けます。
高真空雰囲気下での熱処理をご要望の際は、事前にご相談下さい。

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熱処理炉内の実温度測定

みなさん、こんにちは。
メタルヒートです。

さて、我々熱処理業者にとって、温度、特に炉内の温度管理は取り分け重要な管理項目です。
当社の真空炉は温調計で炉内の温度を常時測定して、温度調節を行っておりますが、「温調計で測定した炉内の雰囲気温度」と「投入した製品の実温度」には誤差が生じます。
そして炉内にある製品の質量が大きければ大きいほど誤差も大きくなります。
そこで、製品と雰囲気の温度にどの程度の誤差が生じているのか測定することが必要になる場合があります。

当社ではワイヤー状のシース熱電対を使用して、製品の実温度測定を行うことが可能です。
最大10箇所の温度を同時に測定できるため、炉内の上下左右、中心などでの誤差も確認して、最適な熱処理条件を提示することが可能です。
ワイヤー部分だけを炉内に差し込み測定できるため、炉内の質量への影響が極小で、より正確な温度分布を確認することができます。

ただし、炉の形態によっては、一定の質量をともなう耐熱ボックスを使用しなければならない場合もありますので、ご興味のあられる方は事前にご相談くださいませ。

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金属粉末の真空熱処理

みなさん、こんにちは。
メタルヒートです。

メタルヒートでは、粉末状の金属に対する熱処理も実施しています。
粉末の熱処理では、炉内圧力の変化や雰囲気ガスの循環などの影響で粉末が炉内に散ったり、舞い上がった粉末を真空ポンプが吸引してしまったり、また、粉末同士のすき間が熱の伝わりを阻害したりと様々な難点があります。
当社では、経験から得たノウハウでこれらの課題に取り組み、真空雰囲気下での粉末金属の熱処理を可能にしています。

是非お気軽にお問い合わせ下さいませ。

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能登工場 稼動開始

みなさん、こんにちは。
メタルヒートです。

9月に工場の建屋が完成した能登工場ですが、いよいよ4月から稼動開始します。
この半年間、設備の搬入・設置から試運転、治具・備品の準備、実際の製品による試作と順調に準備を進めてまいりました。
4月5日に開所式を執り行い、いよいよ稼動開始となります。

メタルヒート能登工場もよろしくお願い致します。
能登工場連絡先は・・・
TEL 0767-38-6001
FAX 0767-38-6003
是非お気軽にお問い合わせ下さいませ。

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チタン熱処理

みなさん、こんにちは。
メタルヒートです。

さて、こちらは「ステンレス熱処理.COM」というホームページなのですが、最近ではチタンに関するお問合せを非常にたくさん頂くようになりました。
もちろん大歓迎ですので、どんどんお問合わせ下さい。
メタルヒートでは、64チタンの溶体化処理及び時効処理を始め、各種純チタン、チタン合金の焼鈍や応力除去処理も承っております。

是非お気軽にお問い合わせ下さいませ。

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特級技能検定

みなさん、こんにちは。
メタルヒートです。 
現在、緊急事態宣言が発令されており、様々な活動が自粛されています。
熱処理技能試験も今年は1級、2級、3級が中止となりました。
この様な状況下ではありますが、特級技能試験は充分な対策を取った上で実施されることになりました。
職業能力開発協会や熱処理組合など関係各所の尽力あってのことと思われます。
メタルヒートからは3名が受検に臨むことになっています。
なんとか良い結果に繋げて欲しいものです。

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今年1年ありがとうございました

みなさん、こんにちは。
メタルヒートです。 
2020年もあと僅かとなりました。
メタルヒートは今年も無事に仕事納めを迎える事ができました。
1年間皆様には大変お世話になり、誠にありがとうございました。


今年はなんと言っても能登の新工場が完成したことが大きなトピックでした。
21年4月の稼動に向けて、設備の搬入や試運転、工場内の整備も順調に進んでおります。
年明けからは、立上げに向けて少しずつ試作なども行っていく予定です。


来年も社員一丸となって新しい挑戦を続けて参る所存ですので、引き続きお引き立ての程、よろしくお願い致します。
皆様が良い年をお迎えできるよう祈念申し上げます。

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