トレンド案件

前回、ステンレス鋼に施される熱処理についてお話いたしましたが
今回は、最近お問い合わせが多いステンレス鋼への処理について触れたいと思います。
トレンドとしては、以下のご要望・案件になります。
1.水素雰囲気下における焼鈍
2.製缶品における溶接部の応力除去焼鈍
3.QCDの最適化
弊社は、超大型真空炉(有効加熱帯=□1300mm×1650mm)を保有しておりますので、大物製缶品・複雑な形状であっても、特殊治具で姿勢を保ちながら処理を行うことが出来ます。また、中型真空炉を弊社が独自にカスタマイズして、ご要望にお応えできるよう専用化しております。
上記以外の内容でも、柔軟にご対応させていただきますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

株式会社メタルヒート / ステンレス・真空熱処理 / 愛知県安城市
HP:http://www.sus-heattreatment.jp    TEL:0566-98-2501

カテゴリー: お知らせ, 技術関連の話 | タグ: , , , | トレンド案件 はコメントを受け付けていません

ステンレス鋼の熱処理

今回は、ステンレス鋼に施される熱処理の目的についてお話します。
ステンレス鋼といっても、様々な鋼種が存在し、当然ながら各々施すべき最適な熱処理・温度条件は異なります。
その中で、以下4つの処理を目的に応じて実施することで、適切な金属組織・特性を得ることが出来ます。

1.固溶化熱処理  オーステナイト系ステンレス鋼(SUS304,SUS316など)

当ホームページの固溶化辞典のページで詳しく解説しているので、ご覧下さい。

2.焼入れ焼戻し マルテンサイト系ステンレス鋼(SUS420J2、SUS440Cなど) 炭素工具鋼やダイス鋼と同じように、焼入れによって一定の硬さを得ることができます。 焼戻しの温度で、硬さを調整することも可能です。

3.焼鈍処理 フェライト系ステンレス鋼(SUS430、SUS425など) 加工などによって硬化した部分の軟化、組織の調整を行います。 固溶化熱処理と似ていますが、固溶化熱処理よりも低目の温度域で熱処理を行います。

4.析出硬化処理(時効硬化処理) 析出硬化系ステンレス鋼(SUS630、SUS631など) 析出硬化処理は500~600℃程度の温度域で行う処理で、材料を硬化させます。
マルテンサイト系ステンレス鋼ほどではありませんが、一定の硬さを得ながら、 耐食性も優れているのが特徴です。前処理が必要な場合があるのでご注意下さい。

メタルヒートでは、一般的なステンレス鋼種から鋼材メーカー様・ユーザー様オリジナル鋼種についても熱処理を賜っております。
特殊な条件向けの熱処理設備を保有していますので
例えば、以下のようなお悩みも解決に向けたご提案が可能です。

・試作品の熱処理が必要だがなかなか設備に空きがない。
・特殊な熱処理条件のため、処理が行える設備が限られている。

下記まで、お気軽にお問い合わせください。

株式会社メタルヒート / ステンレス・真空熱処理 / 愛知県安城市
HP:http://www.sus-heattreatment.jp    TEL:0566-98-2501

カテゴリー: 技術関連の話 | タグ: | ステンレス鋼の熱処理 はコメントを受け付けていません

雰囲気連続炉導入②

新年あけましておめでとうございます。
さて、雰囲気連続炉導入の第2回目となります。

今回は、連続炉で使用可能な雰囲気ガスについてのご紹介となります。
雰囲気ガスは、以下の3種類からお選びいただけます。
①窒素②アルゴン③水素(窒素ベース希釈)
※水素(窒素ベース希釈)をご希望の際は、下記までお問い合わせ下さい。
熱処理条件が同一でも雰囲気ガスによって品質(外観・特性値)に大きく
影響があるため、雰囲気ガスを正しく選定することは重要な要素となります。       特にステンレス系材料の外観でお悩みの場合、雰囲気の見直しで解決に至る場合も     ございますのでご不明な点等、下記までお気軽にお問い合わせ下さい。

最後になりますが、本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

株式会社メタルヒート / ステンレス・真空熱処理 / 愛知県安城市
HP:http://www.sus-heattreatment.jp    TEL:0566-98-2501

カテゴリー: 品質関連の話, 技術関連の話, 設備関連の話 | タグ: , , , | 雰囲気連続炉導入② はコメントを受け付けていません

雰囲気連続炉導入①

12月より、石川県能登工場へ、新たに雰囲気連続炉の導入を始めています。
能登工場初の雰囲気連続炉であり、その特徴を活かし、QCDに関して、今まで以上に魅力的な提案をさせていただきます。
みなさまへ魅力的な提案が可能なのも、実は少し特殊な仕様の雰囲気連続炉だからなんです。こちらは、24年春頃の稼働を予定しており、これから複数回に分けて、雰囲気連続炉の魅力をお話していきたいと思います。
稼働前ですが、少しだけ雰囲気連続炉の仕様をご紹介します。              【 仕様 】                                     雰囲気ガス:窒素・アルゴン・水素(4%)                      有効積載寸法:W 600mm×H 100mm                        最高使用温度:1400℃

ご質問等、下記までお気軽にお問い合わせ下さい。

株式会社メタルヒート / ステンレス・真空熱処理 / 愛知県安城市
HP:http://www.sus-heattreatment.jp    TEL:0566-98-2501

カテゴリー: お知らせ, 設備関連の話 | タグ: , , , | 雰囲気連続炉導入① はコメントを受け付けていません

ステンレス鋼の種類

みなさん、こんにちは。
メタルヒートです。

さて、今回はステンレス鋼の種類についての紹介です。
ステンレス鋼は非常に種類の多い鋼材で、JIS規格だけで約80種、メーカーブランドも加えると200種以上あり、今も新しく増え続けています。
これらのものを大きく分類すると次の5つの系統に分ける事ができます。

・オーステナイト系
・フェライト系
・二相系(オーステナイト系+フェライト系)
・マルテンサイト系
・析出硬化系

この中で最も多く使用されているのがオーステナイト系ステンレスで、ステンレス鋼の中でも特に耐食性に優れ、成形性、延性、靭性などの面でも優秀です。
耐食性に関しては、一般的にCr、Niの含有量が多く、C量が少ない程優秀です。
しかし一口に耐食性といっても耐塩酸、耐硫酸、耐フッ素、耐純水、耐塩水など用途に応じて材料の選定が必要です。
代表的なものとしては、SUS303、SUS304、SUS305、SUS316などが挙げられます。
また、これらをベースにさらに耐粒界腐食性を高める為、C量を少なくしたL材(SUS304L、SUS316Lなど)もあります。

当社では、豊富なステンレス鋼の処理実績からお客様のニーズに合わせ最適の熱処理をご提案するだけでなく、材料選定からのご相談もお受けしております。

株式会社メタルヒート / ステンレス・真空熱処理 / 愛知県安城市
HP:http://www.sus-heattreatment.jp   TEL:0566-98-2501

カテゴリー: 技術関連の話 | ステンレス鋼の種類 はコメントを受け付けていません

半導体部品の熱処理

みなさん、こんにちは。
メタルヒートです。

さて、電気料金をはじめとするエネルギーコストの高騰が続き、メタルヒートも厳しい状況にさらされていますが、半導体関連や工作機器など中心に受注自体は好調です。

半導体関連の熱処理については、半導体製造装置のウエハーリングやヒーターをはじめとしてガス配管、スパッタリングのターゲット材など様々な部品を取り扱っております。
真空炉ならではの細やかな温度、圧力、雰囲気管理が高品質の秘訣です。

半導体関連部品の熱処理もメタルヒートへお問い合わせ下さい。

株式会社メタルヒート / ステンレス・真空熱処理 / 愛知県安城市
HP:http://www.sus-heattreatment.jp   TEL:0566-98-2501

カテゴリー: 品質関連の話 | 半導体部品の熱処理 はコメントを受け付けていません

パーマロイ材の熱処理について

みなさん、こんにちは。
メタルヒートです。

さて、今回はパーマロイ材の熱処理についてお話します。
パーマロイは NiとFeを主成分とした軟質磁性材料です。
JIS規格でPBパーマロイとPCパーマロイに分類され、PCパーマロイの方がNiの含有量が多く、最高レベルの高い透磁率を得ることができます。

一般には水素雰囲気下での焼鈍処理が推奨されていますが、弊社では真空雰囲気下でも水素雰囲気下と同等の磁気特性を得られた実績もあります。
もちろん水素雰囲気下での処理も可能ですのでご依頼の際はご相談ください。

弊社では水素雰囲気、真空雰囲気のどちらでもパーマロイの熱処理に対応が可能です。
ご興味のある方は是非お問合わせ下さいませ。
それでは、また来月もよろしくお願いします。

株式会社メタルヒート / ステンレス・真空熱処理 / 愛知県安城市
HP:http://www.sus-heattreatment.jp   TEL:0566-98-2501

カテゴリー: 技術関連の話 | パーマロイ材の熱処理について はコメントを受け付けていません

金属熱処理技能検定

みなさん、こんにちは。
メタルヒートです。 

今年も去年同様新型コロナが蔓延する中で1級、2級、3級の技能検定が実施されました。
メタルヒートからも5名が受検予定でしたが、1名は残念なことにコロナ感染で参加できませんでした。
せっかくの機会を頂けた4名の受検者には是非とも良い結果に繋げて欲しいものです。

この様な状況下にもかかわらず、検定の開催に尽力していただいた職業能力開発協会や熱処理組合など関係各所へは感謝の意を表させて頂きます。

株式会社メタルヒート / ステンレス・真空熱処理 / 愛知県安城市
HP:http://www.sus-heattreatment.jp   TEL:0566-98-2501

カテゴリー: 未分類 | 金属熱処理技能検定 はコメントを受け付けていません

縦型真空熱処理炉

みなさんこんにちは。
メタルヒートです。

能登工場の縦型真空炉がいよいよ稼働できる状態になりました。

以前にもご紹介しましたが、有効寸法がφ1200mm×1200mmLと大容量の熱処理炉です。
特徴としては、炉内が円柱状になっているため、箱型の真空炉と比較してヒーターとワークとの距離を均一にセットしやすく、長尺物のワークに対して加熱時の温度差を抑えて低歪みの処理を実現できます。
また、横型炉との比較で有効寸法に対して炉内のデッドスペースが少ない設計で、炉内雰囲気を高真空に保ちやすい利点もあります。
試運転の結果では1×10^-4台の非常に良好な真空度に到達できています。

メタルヒート能登工場もよろしくお願い致します。
能登工場連絡先は・・・
TEL 0767-38-6001
FAX 0767-38-6003
是非お気軽にお問い合わせ下さいませ。

株式会社メタルヒート / ステンレス・真空熱処理 / 愛知県安城市
HP:http://www.sus-heattreatment.jp   TEL:0566-98-2501

カテゴリー: 未分類, 設備関連の話 | 縦型真空熱処理炉 はコメントを受け付けていません

エネルギーコストの高騰

みなさん、こんにちは。
メタルヒートです。

皆様もご存じの通りウクライナ、ロシア情勢の影響や急激な円安の煽りを受けてエネルギーコストが高騰しています。
当社も熱処理炉の稼働には多量の電気を使用するため、生産コストの上昇が顕在化してきています。
処理費の維持は困難を極めていますが、可能な限りの自助努力でこれまでとできる限り近しい価格水準での熱処理工程の提供に努めて参ります。

それでは、また来月もよろしくお願いします。

株式会社メタルヒート / ステンレス・真空熱処理 / 愛知県安城市
HP:http://www.sus-heattreatment.jp   TEL:0566-98-2501

カテゴリー: コスト関連の話 | エネルギーコストの高騰 はコメントを受け付けていません