みなさん、こんにちは。
すっかり涼しくなり、過ごしやすくなりました。
急な気温の変化に体調をくずさぬ様にご注意下さい。
今回は、ステンレス鋼の固溶化熱処理で発生する代表的な不具合の一つ「着色」についてお話します。
以前にお話した固着や変形と共に着色不良は熱処理工程において発生しやすい不具合です。
真空やガスなどの雰囲気に不具合があった、油分などが付着したまま熱処理をおこなったなど様々な要因がありますが、ステンレス鋼で特に注意したいのは、鋭敏化温度に近い温度域で処理を行う場合です。
ステンレス鋼はCrの含有量が多い為、Crの析出する鋭敏化温度域で処理を行うと青味や黄味を帯びた色に変色します。鋭敏化温度を避けても比較的近い温度域では変色の可能性は飛躍的に高くなり、品質の安定は困難です。
機能的な制約がないなら、当然の事ながら規格内の温度域での処理が望ましいです。
それでは、今回はこの辺で。
また、来月もよろしくお願い致します。
株式会社メタルヒート / ステンレス・真空熱処理 / 愛知県安城市
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