みなさんこんにちは。
さて、このブログについてですが、今後は月に1回程度のペースで更新していく予定です。
どうぞお付き合いの程、よろしくお願い致します。
今回は、弊社の熱処理設備に関して、真空炉と水素雰囲気炉それぞれの特徴を紹介させて頂きます。
真空炉は、その性質上真空連続炉も含め全てバッチ式です。
その為、1チャージでの最大投入量は限られますが、当社の超大型真空炉であれば、
容量:高さ1300mm×幅1300mm×長さ1650mm、最大処理量:1500kg/グロス
と大物や長尺物、重量物への対応が可能です。
また、炉内温度や保持時間も幅広く設定できる為、お客様からの様々な要望に対して、最適の処理条件をご提供する事ができます。
つまり様々な処理条件に対応できる汎用性の高さが最大のメリットです。
デメリットとしては、処理量が炉の容量とマッチングしない場合には非常に高コストになってしまう点があります。
例えば、薄物量産部品などを密着させて処理した場合に高真空状態では拡散接合が促進され、製品同士の固着の原因になります。これによって製品に変形等不具合が発生する可能性があるのも真空炉の特徴ですが、その際、製品の投入量を減らす事で品質の確保を図れば、その分の処理費の個単価が上がってしまいます。
この様な品質の確保とコストの抑制のバランスを如何にとるかという問題とどう向き合い、どういう解決策をご提案できるのか?このお話はいずれ実例を挙げてご紹介させて頂きたいと思います。
長くなりましたので今回はこの辺で。
次回は、水素雰囲気炉の特徴と真空炉との違いなどをご紹介させて頂きます。
来月も是非ご覧頂ける様よろしくお願い致します。
株式会社メタルヒート / ステンレス・真空熱処理 / 愛知県安城市
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