固溶化熱処理の保持時間その1

みなさん、こんにちは。
昼間は気温も30℃を超えるようになってきました。
工場内も大変な暑さですが、この時期は体もまだ暑さに慣れておらずバテやすいのでしっかり水分補給など行って体調を整えたいですね。

さて、今回は固溶化熱処理を行う際の保持時間についてお話します。
オーステナイト系ステンレスの固溶化熱処理は、加工などで生じた内部応力の除去や組織の再結晶化を促す為に、鋼材を一定の温度域で(保持温度)、一定の時間保持する事した後急速に冷却する事です。
この保持時間は鋼材の種類毎に温度域が規定されており、ネットでも少し検索してみると鋼種毎に分かりやすく分類した表を見つける事ができると思います。
ところが保持温度に関してはそのような表のようなものはすぐには出てきません。
なぜでしょうか。
それは鋼材の大きさや形状、または使用する設備、炉内の環境などによって鋼材の中心部にまで均一に熱が達する時間に違いがあるからです。
では、おおよそどの様に保持時間を決めるのでしょう。

少し長くなりそうなので続きはまた次回でお話したいと思います。
それでは、来月もよろしくお願いします。

株式会社メタルヒート / ステンレス・真空熱処理 / 愛知県安城市
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