パーマロイ材の熱処理について

みなさん、こんにちは。
メタルヒートです。

さて、今回はパーマロイ材の熱処理についてお話します。
パーマロイは NiとFeを主成分とした軟質磁性材料です。
JIS規格でPBパーマロイとPCパーマロイに分類され、PCパーマロイの方がNiの含有量が多く、最高レベルの高い透磁率を得ることができます。

一般には水素雰囲気下での焼鈍処理が推奨されていますが、弊社では真空雰囲気下でも水素雰囲気下と同等の磁気特性を得られた実績もあります。
もちろん水素雰囲気下での処理も可能ですのでご依頼の際はご相談ください。

弊社では水素雰囲気、真空雰囲気のどちらでもパーマロイの熱処理に対応が可能です。
ご興味のある方は是非お問合わせ下さいませ。
それでは、また来月もよろしくお願いします。

株式会社メタルヒート / ステンレス・真空熱処理 / 愛知県安城市
HP:http://www.sus-heattreatment.jp   TEL:0566-98-2501

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金属熱処理技能検定

みなさん、こんにちは。
メタルヒートです。 

今年も去年同様新型コロナが蔓延する中で1級、2級、3級の技能検定が実施されました。
メタルヒートからも5名が受検予定でしたが、1名は残念なことにコロナ感染で参加できませんでした。
せっかくの機会を頂けた4名の受検者には是非とも良い結果に繋げて欲しいものです。

この様な状況下にもかかわらず、検定の開催に尽力していただいた職業能力開発協会や熱処理組合など関係各所へは感謝の意を表させて頂きます。

株式会社メタルヒート / ステンレス・真空熱処理 / 愛知県安城市
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縦型真空熱処理炉

みなさんこんにちは。
メタルヒートです。

能登工場の縦型真空炉がいよいよ稼働できる状態になりました。

以前にもご紹介しましたが、有効寸法がφ1200mm×1200mmLと大容量の熱処理炉です。
特徴としては、炉内が円柱状になっているため、箱型の真空炉と比較してヒーターとワークとの距離を均一にセットしやすく、長尺物のワークに対して加熱時の温度差を抑えて低歪みの処理を実現できます。
また、横型炉との比較で有効寸法に対して炉内のデッドスペースが少ない設計で、炉内雰囲気を高真空に保ちやすい利点もあります。
試運転の結果では1×10^-4台の非常に良好な真空度に到達できています。

メタルヒート能登工場もよろしくお願い致します。
能登工場連絡先は・・・
TEL 0767-38-6001
FAX 0767-38-6003
是非お気軽にお問い合わせ下さいませ。

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エネルギーコストの高騰

みなさん、こんにちは。
メタルヒートです。

皆様もご存じの通りウクライナ、ロシア情勢の影響や急激な円安の煽りを受けてエネルギーコストが高騰しています。
当社も熱処理炉の稼働には多量の電気を使用するため、生産コストの上昇が顕在化してきています。
処理費の維持は困難を極めていますが、可能な限りの自助努力でこれまでとできる限り近しい価格水準での熱処理工程の提供に努めて参ります。

それでは、また来月もよろしくお願いします。

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チタンの熱処理

みなさん、こんにちは。
メタルヒートです。

メタルヒートでは、ステンレスだけでなく、チタンやチタン合金の焼鈍、溶体化処理、時効処理なども行っております。
最高到達真空度1×10^-4Pa以下の高真空下で、酸化皮膜による変色を抑制した処理も可能です。

チタンの熱処理も是非メタルヒートにご相談下さい。
それでは、また来月もよろしくお願いします。

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インコネル材について

みなさんこんにちは。
メタルヒートです。

さて、今回はインコネルという材料についてのお話です。

インコネルはアメリカのスペシャルメタルズ社の商品名です。
ニッケルをベースとしたニッケル基材で、鉄、クロム、モリブデンなどの合金元素の配分により、インコネル600、625、718などの種類があります。
耐熱性や耐食性、耐酸化性など高温下での特性に優れますが、切削加工は難しく難削材とされます。
熱処理としては、焼きなましや固溶化熱処理、析出硬化処理が行われます。

インコネルの熱処理のこともメタルヒートまで、是非お気軽にお問い合わせ下さいませ。

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大気炉について

みなさんこんにちは。
メタルヒートです。

さて、当社は真空熱処理炉の保有数では熱処理業者として国内有数の保有数を誇りますが、本社工場、能登工場ともに大気炉も保有しています。

今回は能登工場の大気炉についてご紹介します。
正式名称は熱風循環式焼戻炉といいます。
炉内有効寸法は800mm×800mm×1300mmと大気炉としては中型のサイズです。
常用で650℃までの加熱が可能で、耐荷重は500kgです。
焼き戻し以外にも応力除去焼鈍などの処理が可能で、真空炉よりも比較的安価なコストで熱処理を実施できます。

メタルヒート能登工場もよろしくお願い致します。
能登工場連絡先は・・・
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是非お気軽にお問い合わせ下さいませ。

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縦型真空炉の導入

みなさんこんにちは。
メタルヒートです。

能登工場に縦型真空炉を導入中です。

これまで弊社の保有している真空炉はすべて横型のものでしたが、この度能登工場へ設置予定の炉は縦型炉です。
有効寸法がφ1200mm×1200mmLと大容量の熱処理炉です。
特徴としては、ヒーターとワークとの距離を均一にセットしやすく、長尺物のワークに対して加熱時の温度差を抑えて低歪みの処理を実現できます。
また、横型炉との比較で有効寸法に対して炉内のデッドスペースが少ない設計が可能で、炉内雰囲気を高真空に保ちやすい利点もあります。

メタルヒート能登工場もよろしくお願い致します。
能登工場連絡先は・・・
TEL 0767-38-6001
FAX 0767-38-6003
是非お気軽にお問い合わせ下さいませ。

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フェライト系ステンレス鋼の熱処理

みなさんこんにちは。
メタルヒートです。

SUS430に代表されるフェライト系ステンレス鋼は、鉄とクロムが主成分で、オーステナイト系ステンレス鋼と比較して耐食性や強度で劣りますが、ニッケルを含まないため、比較的安価に手に入る点が大きなメリットです。
焼入れで硬くすることのできない材料で、我々のような熱処理メーカーにくるのは、焼鈍の依頼がほとんどです。

オーステナイト系ステンレス鋼を固溶化処理する際に、鋭敏化温度域を素早く通過させなければならない事は良く知られていますが、フェライト系にもσ脆性、475脆性など脆化温度域があります。
σ脆性はオーステナイト系ステンレス鋼の鋭敏化温度と同程度の温度域で発生しますが、数十時間~数百時間以上の長時間保持することによって生成されるσ相が要因となるためそのような長時間処理を行わない焼鈍の際にはほとんど考慮する必要はありません。
475脆性はその名の通り475℃前後で発生する脆性で、この温度域は素早く通過させてやる必要があります。

また、フェライト系ステンレスの焼鈍は、非常に変色が発生しやすい処理です。固溶化処理と比べると低い温度での処理になるため、真空炉内での酸素の残留量が比較的多くなりやすい、わずかな酸素でも表面の酸化皮膜が成長しやすいためです。
弊社では特に変色を避ける必要がある場合は、「連続式真空炉での超高真空状態で処理を行う」、「昇温前に限界まで排気を行う」、「昇温途中で予熱時間を設けて排気を促す」など様々な対策を行っていますので、お困りの方はご相談下さい。

それではまた来月もよろしくお願いします。

株式会社メタルヒート / ステンレス・真空熱処理 / 愛知県安城市
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ステンレス鋼の変色について

みなさん、こんにちは。
メタルヒートです。

今回は、ステンレス鋼の熱処理工程で発生する代表的な不具合の一つ「変色」についてお話します。
鋼材が着色する要因には様々なものがありますが、ステンレス鋼などの酸化被膜を有する材料の場合、被膜の膜厚が厚くなることによって引き起こされる場合が多くあります。
真空炉のリークや油分などが付着したまま熱処理を行った場合などはもちろん、工程上問題のないレベルでの雰囲気下でも変色は起こりえます。
ある程度の高温域に加熱した状態では、炉内に残留するわずかな量の酸素からも影響を受けやすくなるためです。
膜厚が厚くなるほどに黄色(金色)から青みがかった色になり、濃い紫を経て最終的には黒くなります。
高真空雰囲気や1000℃以上の高温域などでは、変色の可能性は低くなります。
ステンレス鋼の変色でお困りの方は、メタルヒートへご相談ください。

それでは、今回はこの辺で。
また、来月もよろしくお願い致します。

株式会社メタルヒート / ステンレス・真空熱処理 / 愛知県安城市
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