ステンレス鋼の熱処理

今回は、ステンレス鋼に施される熱処理の目的についてお話します。
ステンレス鋼といっても、様々な鋼種が存在し、当然ながら各々施すべき最適な熱処理・温度条件は異なります。
その中で、以下4つの処理を目的に応じて実施することで、適切な金属組織・特性を得ることが出来ます。

1.固溶化熱処理  オーステナイト系ステンレス鋼(SUS304,SUS316など)

当ホームページの固溶化辞典のページで詳しく解説しているので、ご覧下さい。

2.焼入れ焼戻し マルテンサイト系ステンレス鋼(SUS420J2、SUS440Cなど) 炭素工具鋼やダイス鋼と同じように、焼入れによって一定の硬さを得ることができます。 焼戻しの温度で、硬さを調整することも可能です。

3.焼鈍処理 フェライト系ステンレス鋼(SUS430、SUS425など) 加工などによって硬化した部分の軟化、組織の調整を行います。 固溶化熱処理と似ていますが、固溶化熱処理よりも低目の温度域で熱処理を行います。

4.析出硬化処理(時効硬化処理) 析出硬化系ステンレス鋼(SUS630、SUS631など) 析出硬化処理は500~600℃程度の温度域で行う処理で、材料を硬化させます。
マルテンサイト系ステンレス鋼ほどではありませんが、一定の硬さを得ながら、 耐食性も優れているのが特徴です。前処理が必要な場合があるのでご注意下さい。

メタルヒートでは、一般的なステンレス鋼種から鋼材メーカー様・ユーザー様オリジナル鋼種についても熱処理を賜っております。
特殊な条件向けの熱処理設備を保有していますので
例えば、以下のようなお悩みも解決に向けたご提案が可能です。

・試作品の熱処理が必要だがなかなか設備に空きがない。
・特殊な熱処理条件のため、処理が行える設備が限られている。

下記まで、お気軽にお問い合わせください。

株式会社メタルヒート / ステンレス・真空熱処理 / 愛知県安城市
HP:http://www.sus-heattreatment.jp    TEL:0566-98-2501

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