ステンレス鋼の種類

みなさん、こんにちは。
彼岸も過ぎ、少しずつ秋の気配を感じるようになりました。

さて、今回はステンレス鋼の種類について、少しお話させて頂きます。
ステンレス鋼は非常に種類の多い鋼材で、JIS規格だけで約80種、メーカーブランドも加えると200種以上あり、今も新しく増え続けています。
これらのものを大きく分類すると次の5つの系統に分ける事ができます。

・オーステナイト系
・フェライト系
・二相系(オーステナイト系+フェライト系)
・マルテンサイト系
・析出硬化系

この中で最も多く使用されているのがオーステナイト系ステンレスで、ステンレス鋼の中でも特に耐食性に優れ、成形性、延性、靭性などの面でも優秀です。
耐食性に関しては、一般的にCr、Niの含有量が多く、C量が少ない程優秀です。
しかし耐食性ひとつとっても耐塩酸、耐硫酸、耐フッ素、耐純水、耐塩水など用途に応じて材料の選定が必要です。
代表的なものとしては、SUS303、SUS304、SUS305、SUS316などが挙げられます。
また、これらをベースにさらに耐粒界腐食性を高める為、C量を少なくしたL材(SUS304L、SUS316Lなど)もあります。
他にも加工硬化性が高く、バネ材として使用される事の多いSUS301は、ニコニコ大百科に載っている唯一のステンレス鋼として有名です。なぜ載ってるんでしょうね?

当社では、豊富なステンレス鋼の処理実績からお客様のニーズに合わせ最適の熱処理をご提案するだけでなく、材料選定からのご相談もお受けしております。
さて、今回お話したオーステナイト系ステンレスですが、耐食性と硬度の両立が困難な事が多くのお客様の悩みの種となっており、当社へもたくさんのお問合せを頂いております。
その辺のお話もまた改めてさせて頂きたいと思っています。
今回はこの辺で、また来月もよろしくお願い致します。

株式会社メタルヒート / ステンレス・真空熱処理 / 愛知県安城市
HP:http://www.sus-heattreatment.jp   TEL:0566-98-2501

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