熱処理炉内の実温度測定

みなさん、こんにちは。
メタルヒートです。

さて、我々熱処理業者にとって、温度、特に炉内の温度管理は取り分け重要な管理項目です。
当社の真空炉は温調計で炉内の温度を常時測定して、温度調節を行っておりますが、「温調計で測定した炉内の雰囲気温度」と「投入した製品の実温度」には誤差が生じます。
そして炉内にある製品の質量が大きければ大きいほど誤差も大きくなります。
そこで、製品と雰囲気の温度にどの程度の誤差が生じているのか測定することが必要になる場合があります。

当社ではワイヤー状のシース熱電対を使用して、製品の実温度測定を行うことが可能です。
最大10箇所の温度を同時に測定できるため、炉内の上下左右、中心などでの誤差も確認して、最適な熱処理条件を提示することが可能です。
ワイヤー部分だけを炉内に差し込み測定できるため、炉内の質量への影響が極小で、より正確な温度分布を確認することができます。

ただし、炉の形態によっては、一定の質量をともなう耐熱ボックスを使用しなければならない場合もありますので、ご興味のあられる方は事前にご相談くださいませ。

株式会社メタルヒート / ステンレス・真空熱処理 / 愛知県安城市
HP:http://www.sus-heattreatment.jp   TEL:0566-98-2501

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